田村隆一の詩は自分の感覚ではギョッとさせる言い回しも多く万人におすすめはしない……しないけれども、作品からは自分自身をも含めたこの社会、この共同体への批判的な視線がずっとあったんだろうと強く感じる。その辺も含めて興味をひかれます。
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“魂は形式
魂が形式ならば
蒼ざめてふるえているものはなにか
地にかがみ耳をおおい
眼を閉じてふるえているものはなにか
われら「時」のなかにいて
時間から遁れられない物質”

“一篇の詩を読むだけで
はげしい目まいに襲われるものはいないか
一篇の詩を書こうとするだけで
眼下に沈む世界におびえるものはいないか
どんな神経質な天使にだって
この加速度は気持ちがいいにきまっている”

田村隆一 腐敗性物質より一部抜粋

“北村太郎の証言によれば、あの散文詩「腐刻画」を書きあげた若き日の田村隆一は、それを「太いが、よくとおる、きれいな声で、ぼくに読んで聞かせてくれた」という。「そして読み終ると、大声でけたたましく笑うのが田村の癖だった」とも回想されている。”
田村隆一 腐敗性物質 講談社文芸文庫p250

“「これらの素晴らしい音楽をみつけた彼の無上の喜びと、そして無上の絶望が、いっしょに笑いながらも、ぼくにははっきり分った」と「荒地」の友人は書いている。”

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