旦部幸博『珈琲の世界史』
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コーヒーがヒトと出会って以降、どのように世界に広まっていったのか、比較的少ないページ数でさらっとまとめられており、全体像の概観の助けとして心強い、という印象を受けた。また近年よく目にする「スペシャルティ」「サードウェーブ」「純喫茶」といった言葉も、その由来や意味合いの揺れについて語られており、歴史を知るのみならず、現代のコーヒーを巡る言説の基礎も学ぶことができる。ただ、コーヒーが原産地からアラビア半島に広がる過程で、イエメンやエチオピアに建てられた王朝の名称がいくつか出てくるが、高校世界史レベルではなかなか取り上げない単語であり、記述内容の理解にやや苦労した。
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