おけさんの不穏ちび
すっごい刺さった……取り乱す7ちゃんにものすっごい不機嫌な6さん……ご褒美じゃん
雨のち晴れ
「はぁ……最悪」
「それはこっちの台詞」
珍しく止まぬ土砂降りの雨を仰ぎ見ながら、私はうんざりとした気分を吐き出すように深く溜め息をついた。
憂鬱な気分は雨だけのせいではない。何故か隣に陣取る金髪のせいでもある。
放課後魔法の練習をしようと競技場に向かえば、途中で空から雫が落ちてきてあっという間に身動きが取れないほど降り注いできたのだ。
「今日、晴れって言ったじゃない」
「それ、どの先生の予報?あの先生なら外れるよ」
「うそ!あの予報正確じゃなかったの⁉」
今朝、寮で聞いた予報は大間違いだったらしい。ちくしょう信じるんじゃなかった。
「待っていても埒が明かないな」
そう言って隣の金髪は指を一振りさせると、自身と私に防水の魔法を掛けてきた。
「は?」
「ずっとここに留まってるつもり?勝手にしたら良いけど暗くなるよ」
「留まらないわよ!そうじゃなくて、なんで私にまで」
「お前でも一応、性別だけは女の子の部類だからね。それに防水の魔法まだ使えないんだっけ?」
「このっ……、どうもありがとうっ!」
余計なセリフを吐き続ける男を一睨みし、雑にお礼を言うと同時にさっさと降りしきる雨の中に足を踏み入れれば、後ろからふはっと気の抜けたような声がして、どうしてかむず痒くなった。#1T67SS
こちらにも。
唐突に思いついたフォデューリ夫妻の夜食話です。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21514240
雑多に好きなものの話しかしない予定。
アイコンはPicrewのミニ猫メーカーで作ったアルちゃんです。