小さき生命
ちび6をつまんで持ち上げる6から救い出し、「だめでしょ!」と怒る7ちゃん。「僕よりもソレに優しくない?」とむくれる6に、「だって、小さいしなんか可愛いし、それに……」と言葉を切って視線を逸らした7ちゃん。
「ヘル?」「ななりー?」と二対の赤い瞳が不思議そうに見つめる中、真っ赤な顔になった7ちゃんは「……この子はあんたの一部だから、大事にしたいしして欲しいし」と小さな声で理由を言った。
途端に嬉しくなる6とちび。
ちびは7ちゃんの指に顔を擦り付け、6は堪らなくなって7ちゃんを抱き締めた。