ちびと金の卵
技術対戦の時にもらった金の卵。そういえば、お湯で温めると何かが出てくると言っていたことを思い出した6。
まあ、残して置いても眺めるだけだしなとものは試しと温めれば、卵の上部からヒビが入って割れた隙間から小さな手が出てきた。
「手?」
魔物か何かだろうかと警戒する6。ひび割れが大きくなり、ひょっこり中から出てきたのは――。
「あるうぇす?」
水色の緩やかなくせ毛に、円らな碧い瞳を瞬かせた良く見知った人物の手のひらサイズの存在で。
「……ちょっと待って」
小首を傾げてこちらを見る小さい7ちゃんに、色んな感情が湧き上がって動けなくなった6さんが居たとか。
一方、同時期に6と同じ事をしていた7ちゃん。こちらも小さい6が卵から出てきて、「どういうことだ。欲しいものが出てくるんじゃなかったのか。私は内心、コイツが欲しいと思っているのか」と大混乱を起こしたそうな。
そろそろ
猫にとっては発情期の季節だけど、アルちゃんはどうするかな……?
ほんのり成人向けにするべきか、ガッツリ健全にするべきか
朱里さんの6がメイド発言(X君)を受けて
7「…なんで、メイド服着てるのよ」
6「うん?なんでって、その方が動きやすいかなって(メイドの方が違和感無く常に側にいられるし)」
7「いや、執事とかの方が動きやすくない?メイド服よ?スカート穿き慣れないでしょうが」
6「ああ、ごめん。気が利かなくて」
7「分かればよろ…」
6「執事服の方が好みだったんだね。君が望むなら着替えてこようか、お嬢様?」
7「ち、違うわよっ!あのね、メイドってことは常に一緒にいるかも知れないのよっ!着替えとかお風呂とか…あんた男なんだから無理でしょ!?」
6「大丈夫だよ。目隠ししてできるから」
7「入ってくんなって言って…」
6「伏せて」
7「んぎゃっ(無理やり伏せられる)」
6「お呼びでないお客様、ごめん遊ばせ(強盗を蹴り飛ばす)」
7「動ける…だと…?」
などと妄想しました。反省してません。
世界と7を天秤にかけるなら、で思いついた部分
どうしていつもこの男はこうなのだ。自分を蔑ろにするのが当たり前で、大事にされないのが当然だと思うのだろう。
ノルウェラ様や公爵様、ゼノン王子だってどれだけ自分を大切にして欲しいと望んでいるのか、そんな思いを知っているのに見ないふりをする。
マリスや、ウェルディさん達だって…実力を信頼してはいるけど、好きな人の身を案じるのは当然のことなのに。
それに私だって。
「あんたからしたら、私は実力不足で頼りないかもしれないけど」
デア・ラブドスをくるりと一つ回して構える。迫りくる魔物の群れを見据え、トンッと地面に棍棒の先を突いた。
「自分の命を大事にしない男を大事にしたいくらいには、あんたのこと好きなのよっ!いい加減分かりなさいよ!馬鹿炎っ!!」
棍棒を中心にして銀色の魔法陣が広がっていく。浄化の光に触れた魔物の体が、砂のように崩れ落ちて数を減らしていく。
速く、速く。この包囲網をこじ開けなければ。治癒魔法が使えない氷の私が、傷を負った彼を救うにはそれしか方法がない。
「踏ん張りなさいよ、ナナリー・ヘル。ロックマンに勝つつもりなら、この程度切り抜けられるでしょ!」
ふらつく足を踏みしめて己を鼓舞する。生憎と私は諦めの悪い人間なのだ。こちらに喧嘩を売った自身を恨むがいい。
いよっし!人魚パート終わった!(なお人間パート)
雑多に好きなものの話しかしない予定。
アイコンはPicrewのミニ猫メーカーで作ったアルちゃんです。