「ななりー」と自分を呼ぶちび6の声に振り返った7ちゃん。いつものように「なあに？」と返事をしたけれど、彼はどこにも見当たらず。部屋を見渡しても、隠れられそうな隙間を覗いてもどこにも居なかった。
そう言えばちび6は6の魔力が生み出した存在。まさか彼になにかあったのでは、とその日一日漠然とした不安に襲われて鬱々とした気分のまま過ごすことに。
そうして一日の終わりに、明日何かあったか親友に尋ねてみようかと思う7ちゃんの背後でカタリと音がした。音のする方へ目を向けると、窓から不法侵入しようとしていた6が居て。
パタパタと駆け寄れば、夜風を纏った6に抱き締められた。彼の体温と香りで不安が霧散された7ちゃんに、6は突然「結婚してください」「はいっ！？」突然のプロポーズから声がひっくり返る7ちゃん。
話を聞けば仕事で大怪我を負ったらしく、このまま7ちゃんを自分の手で幸せにでき無くなるのが嫌で気力で復活したという。
7ちゃんを幸せにしたい、君との子どもを残したいと真剣な顔で珍しく素直に吐く6に、真っ赤になってパニックになる7ちゃんが居たとか。