皇族はその家に生まれたというだけで「自由」を奪われてるっていうのはそのとおりだと思うけど、この社会に暮らすかなり大勢の庶民は「大学に行っても103万の壁のせいでバイトできない！」とかいうレベルじゃなくて、教育費用が出ない、その日のメシや最低限の医療にすらまともにアクセスできないという暮らしを「自由」に選択させられてるわけで、そんな社会で高貴な身分の不自由に気を使えってのはグロテスクな状況を際立てることにしか思えない。

『ゲーム・オブ・スローンズ』の最初の方で、高貴で裕福な家に生まれたブランという男の子が自分の境遇を嘆いたときに、ティリオンという別のノーブルな家に生まれたはぐれ者みたいなキャラに「でも俺やお前は金持ちだろ。そうじゃない家に生まれたら俺達は死んでる」って言われてるシーンを思い出す(うろ覚え)。