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ゲゲ郎はカマキリみたいに瞳が点で描写されていて、「これがどうやったら目玉の親父になるのだろう、もしかしたらこいつは目玉の親父とは関係ないのでは……」とちらっと考えましたが、ふつうに目玉の親父になってましたね。これも『墓場の鬼太郎』からそうでした。

ボスキャラである時貞が、滑稽なまでに悪辣で卑劣漢なのはよかったと思います。あそこで悪を相対化するようなキャラが出てくると逆に安っぽい話になったでしょう。

時弥が病弱という設定はどうかと思いました。だってあれは近親交配の結果だからということをほのめかす装置になってますよね。いまどきジョン・ブアマンの『脱出』かよ。

龍賀一族および哭倉村は先住民としての幽霊族を搾取&ジェノサイドしていたわけですが、この描写は危険性があると思います。
幽霊族は架空のファンタジー的存在でしかありませんし、これでは日本民族(=幽霊族)があとからやってきた外国人("因習村"の村人)に支配され搾取されるという読み替えを可能としてしまいます。杉田水脈が『ゲゲゲの謎』にハマってるらしく、「お前みたいのが敵の話だぞ」と突っ込まれてるのを見ましたが、杉田のような人物は平気で上のような読み替えを行うでしょう。杉田が怒ってしまうようなラディカルで直接的な批判がある作品ではないので。

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