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Andy Weir “The Martian” 感想、少しだけネタバレ 

Andy Weir “The Martian” 読了。

邦題「火星の人」、せっかくなので英語版で。実は年明け頃から読んでおり、テンポのいいお話なのに、自分の読む速度がゆっくりなせいで時間がかかってしまった。でも楽しかった!

冒頭数ページからはじまる大トラブル。主人公マークの一人称で進んでいくところが多く、ほぼずっと次から次へとトラブル続きのため、命に係わる大変なことばかり。が、全体に悲愴感漂う感じではない。マークの持ち前の明るさに助けられ、時には一人ノリツッコミ的にユーモアを交えつつ、前向きな日記的記述で一日一日が進む。
右往左往する地球の人々のシーンが時々挟まるのも私には楽しみだった。マークの方も、今頃地球では www.watch-mark-watney-die.com みたいなサイトができていそうだな、などと、ブラックながらもキレがいいジョークを脳裏に浮かべつつ、飄々と目の前の問題に立ち向かう。
単に能天気なわけではなく、自分の環境の中で出来得る対処を考え、できないことが多い中でも精一杯のことをして、そしてこう言って明るく進んでいくところがいい。
“That’s not the end of the world.”

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