本自体を図書館に返してしまっていて細かいところを忘れているので、しっかりした感想が書けないけれど。
リチャード・オスマン『木曜殺人クラブ 二度死んだ男』
前作に引き続き、クールでかっこよくてお茶目な高齢者たちが、それぞれの能力を活かして活躍する。しかし決してスーパーマンではなく、高齢者ならではの問題があったり、長い人生や出会ってきた人々を振り返ったり、いつか来る別れへの不安をのぞかせるところは、人間らしくて共感できるところが多い。
どんなに変わらないでほしいと思っても、ずっと変わらないものはない。それでも前を向いて人生を楽しんで過ごし、老いにも向かい合う姿勢は、自分もこうありたいと思う。
活躍シーンが多いのはエリザベスなのだけれど(もちろんとても魅力的)、やや地味に見えるジョイスの芯の強さも見習いたいところ。
ちなみに、これはシリーズ第2巻なのだけれど、第3巻もつい最近出ていることをいま知ったので、そちらも是非読みたい。