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『惑星間飛行』

星々は、遥か宇宙の深遠へ縫い付けられたように、動かない。
あれらが、あまりにも遠すぎるせいだ。

無数の星々に等しい数で船団を形成し、無音の高速航行をしている我々のすべてが、一人乗りの宇宙船だ。
時々、高速度のまま止まっているかのような錯覚を、無音の中に起こしている。

「データ異常を確認」アルタイル号の通信に「未知の波長を観測」とヴェガ号が応答する。
丸い小窓の外で、一隻の宇宙船が二度発光し、静かに瓦解していく様子が見える。
「原因不明、興味深い現象」

音もなく船団を去っていく宇宙船を小さな窓から見送る。
変わらない星々が、我々の発生以前から、不動のまま灯っている。

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