ロシアのウクライナ侵攻から1年
現実に根ざした論考
”欧州内部に確実に存在していたロシア懸念の声に、日本はどこまで耳を傾けていただろうか。むしろ、北方領土の返還を含めてロシアに非現実的な期待を抱き、日本が見たいロシア像だけを見ていたのではなかったか。プーチン政権が一度占領した他国の領土を返還することなどあり得ないことは、08年のロシア・ジョージア戦争や、14年のロシアによるクリミアの違法な占領などの事例からも明らかである。”
”この戦争が日本に突き付けたいまひとつの重要な教訓は、侵略を試みる国を完全になくすことは不可能であるという現実である。戦争を起こさないための外交交渉が重要であることは言うまでもない。”
”しかし、いかに外交努力を尽くしても、ひとたび軍事的手段を用いて目標を達成することを決意した大国─とりわけ核大国─の意思と行動を変えるには限界があることを、この戦争は露呈したのである。”
安保理事会での拒否権を持つ常任理事国(すべて核保有国)に対しては国連はほとんど無力なのを痛感
侵略国はなくせない、この戦争が突き付けた厳しい現実
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/29498