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彼は「進化」に拘ってる。それは端的に言えば、「生成変化」せざるを得ない追い詰められたマイノリティの話ね。「あらゆる意味で、エッジに置かれたマージナルな弱者」にブレイクスルーの可能性を見る。それが村上にとっての「進化」で、これがずっと誤解されてきてると思う。

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村上龍がネオリベかどうかって話、たしかにカンブリア宮殿だけ見ていると、「そうかも・・・」と思ってしまうのはわかるけど、私は違うと思う。『トパーズ』だって『アメリカン・サイコ』的な話にはできたはずでしょ。でもそうならなかった。

小説家としての村上龍の評価はとどのつまりどの批評家に阿るかって話でもあるので、如実にその人のバイアスが出ておもしろい。私の見方は福田和也より浅田彰に近いです。だから、『テニスボーイの憂鬱』より『イビサ』の方がずっといいと思う。

そういえばミニストリーのアル・ジュールゲンセンのSpotifyのページのぞいたらantifaのプレイリストがあって、ほとんどしばき隊のノリだなと思って数年前ちょっとひいたのだった。

川口自警団は成り立ちがフィンランドの「オーディンの戦士たち」(ネオナチ)のそれと似ているので、日本でも本格的に排外主義の時代になってくるのかなぁ、と恐怖心を抱いている。こういうときストリートレベルの解決を求めるならしばき隊は本当に心強いよね、とも思った。

遅ればせながら『夢中夢』聞き込んでいるんだけど、コーネリアスのアルバムの中では一番ピンとこない「歌モノ」アルバムで、しかし一概に嫌いとも言えず、通して何度か聴いたけど、よくわからない。もちろんすごくウェルメイドだったけど。ここがピンポイントで苦手というより全体的にちょっと・・・という感じなんだけど、シンセ・ウェーヴみたいなことやろうとしてるあたりは特に合わないなと思った。

田中美津さんは小熊英二の『1968』の自分に関する記述が嘘だらけって指摘を、(よりによって)Amazonのレヴューでしてて、それが一番印象に残っているんだけど、そのエピソードが既出だったので、亡くなったときには私は何も言わなかった。ある意味では活動家の鏡みたいな人だったとは思う。

情況って小山田圭吾さんの一件があったときのクイック・ジャパンみたいな売り方をしていて、その点で不快。ブント派云々以前にリニューアル後はずっと炎上商法でやってきてたでしょ。批判を批判で返すのではなくて、部数に還元してるわけじゃない。なのに、言及する人が後をたたないっていう。

岸田首相に対する評価ってどうしたって「右派としての」評価になっちゃうでしょ。たしかに不人気だったけど、前2者より「右派として」筋が通っていた。「右派として」やりたいことが明確だった。そうは思うんだけど、それだけなんだよ(安倍派を解体して、軍拡っていう)。ああ、ただメディアに手を入れなかったのは本当に偉いと思う。あれはたしかに矜持みたいなものを感じさせた。

YMOをマーティン・デニーまで先祖返りさせたセニョール・ココナッツの『Yellow Fever』は大好きなんだけど、タイトルがちょっと「黄禍論」を連想させるので、そこは微妙。
youtube.com/watch?v=pCWWm6vSHb

これもすごく面白い、隠れた傑作。この時期のテイ・トウワは埋もれてる感ある。
youtube.com/watch?v=H3YkvM11hW

ちなみに中原昌也さんの小説の「書きたくない・・・」って繰り返す内にいつのまにかそれがマントラみたいになっていって、自意識(もとい近代的主体)が消えていく、みたいな構造、いかにもポストモダン的だと思うけど、ゼロ年代、私はあれだったらボカロとか「歌ってみた」みたいな2ちゃん発の消費文化のほうがおもしろいと思っていた。下世話さと無意識さにおいて上だと(これには今はもうおもしろくないという含みがある)。

ルー・リードはジム・モリソンを嫌っていたそうだけど、ニコには好かれていたって事実もおもしろい。たぶんドアーズはアメリカじゃなくて実はヨーロッパ志向なんだと思うけど。

アラン・ドロンと言えばニコの息子が(父親にあたる彼について)ずっと「肉屋の息子」と呼んでいたことも有名ですね。そのくらい憎しみが深かったみたい。

ちょっと振り返ってみると、いつになく雑なことを言うようだけど、中原雅也さんや高円寺周辺の人たち、マゾンナやムイムイチキチや廃いゆー子みたいな人たちがゼロ年代からテン年代にかけてやってたことってノイズやスカムといったマイナーかつ同人的な文化系サークルの中ではやはり画期的なことだったと思うんだよね。それまではノイズの人たちってみんなゴシック一辺倒だったもの。私もご多分に漏れずイタリアのノイズ(Atrax MorgueとかStabat Mors)にハマってたけど、それにしても遅れてきた澁澤系みたいな人たちばっかりで、個人的には重苦しい空気を感じてたし、おかげでサドとかバタイユとかすっかり苦手になってしまったものね。そんな中ダダ的なナンセンスを打ち出したのが、日本の上に名前を挙げたような人たちだったんだよ。今はこのへんの人たちはダークウェブのほうに流れてるって風の噂で聞いたけど、確かなことは知らないし、もうあまり興味もない。以上、これといってオチのない話で、回想に過ぎませんが、それでも一つの証言ぐらいにはなるかもしれない。

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