『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』を読み終わりました。★★★★★
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読み始めた最初「人生を変えるノート術」は大袈裟かなあと思ったけど、事実「人生が変わる可能性」は十分あるノート術だと思った。
もっとも、それはどんなノート術でもそうで、この本が特別なわけではない。
この本(で紹介されているバレットジャーナル)が特別なのは、この世のあらゆるノート術が、ノート術たり得るために要求する「型式」を極限まで減らしていることだ。

多くのノート術はその形を守ることが重要になるし、それは守り切れずに脱落する人を必ず生む。
しかしバレットジャーナルは守ることを極限まで減らしたことで、「ノートを開いて文字を書く」ことさえできれば、本当に誰でも始められて、そして無理なく続けられるノート術になっている。

それはすなわち、今までのノート術では変われなかった、変われるまで続けることが叶わなかった人たちにも、変われる可能性があるということだ。

まぁ、御託は抜きにして、三日坊主の自分が9月から続けられているのは、ちゃんと効果があるということだろう。

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バレットジャーナル自体はネットで方法論もハックもいくらでも(日本語で)見つかるので、わざわざ本を買うほどでもないかなと思ったんだけど、読んでみると買って良かったと思う。

スピリチュアルというか、うさんくささはどうにもあるんだけど、この手の本でありがちな技法だけ紹介して終わりではなく、「なぜこうなっているのか?」「この技法ではカバーできない、この状況にはどう対処するのか?」といった説明が詰まっていて、想像よりも読む価値があった。

で、このバレットジャーナルが誰にでもオススメなのか、この本は誰もが読むべきかというと……そうは思わない。
同じような使い方をするにしてもシステム手帳のほうがずっと便利だし、スマホやパソコンも比較対象だ。
そもそも、今困っていない人には必要ない。

僕は忘れん坊で、スマートフォンを取り出して検索ワードをブラウザに入力するまでに調べたいことを忘れるし、今朝からやらなければならない仕事すら頭から飛んでしまうことがある。
覚えておきたいこと、覚えておかなければならないことが、記憶になる前に消えてしまう。
まあ、そんな生きるのが下手くそな人間が、自分のやるべきことを忘れずに生きるには理に適ったノート術だった。

人生が変わるかは知らないけど、生活は少し変わったと思う。

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