私はいつも自分の話が支離滅裂で、筋が通っていないことを承知している。承知の上でまだ直せていない。面と向かって直接話すときは特に、自分の考えをまとめることができない。自分の考えにも自信がなくて、自分の話を肯定しながら聞いてくれる相手でないと、ちゃんと話せないかも、この考え方は間違ってるかもという巨大な不安に押しつぶされて結局うまく伝えられないし、相手がイライラしたり呆れていくのも手に取るようにわかる。あれ、間違ってるかもと途中で思い始めると、さらに支離滅裂なことを言ってしまって元に戻れない。記憶力もたぶんかなり弱くて、自分の興味のある部分しか覚えていられない。反論できるだけの自信がないから批判にも弱いし、想定していなかった質問が来るとパニックになりやすい。この世で一番苦手なものはたぶん面接と接客。大学に通うことができた幸運な身なのに、自分の考えをまとめてうまく伝える術や自信を持てるほどの十分な知識を身につけることができなかったことが情けないと思ってしまう。論理的に話せる人が羨ましい。みんなどこで学んできたんだろう。それでも周りの優しい人たちがそのままでいいよ、と話を聞いてくれるのに助けられている。もしこのまま変われなくても、うまく話せない人の気持ちがわかることは何かに役立つかもしれない。