マーベルは映画化権を切り売りしていた時代につくられたレガシー作品を引用して「マルチバース」を成功させようとしてる。
DCユニバースもザック時代のキャラクターを10年後くらいに「別のユニバースからきた」ものとして起用すれば、いまジェームズガンを攻撃してるファンダムとも和解できるんじゃないか。10年後だけど。

マーベルスタジオはソニーやFOXで映画化されていた時代から考えると20年の歴史がある(それ以前も映像作品にはマーベルスタジオとクレジットされてる)。
ケヴィンファイギはその頃から映画製作に関わっていて、その積み重ねで、いまは回収期。

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今回DCスタジオが創設されるまで、垂直統合モデルがなかったDC。ドナーバートンノーランという成功例はあった。
ユニバースを構築しようにも、短期的回収を望んだワーナーがザックの構想を正しく支援できず、中途半端な形でしか映画にならなかった。これで10年無駄にした。

テン年代のキャラクターフランチャイズはマーベルを除いては失敗ばかり。
FOXファンタスティックフォー X-MENフューチャーパスト以降の3作
スターウォーズ7以降
ゴーストバスターズ2016
ヴェノムなどソニーマーベルの作品群
DCザックユニバース

今回のジェームズガンの発表に含まれる作品群、その選び方からわかること。
元になるフランチャイズ(コミックや旧作映画)をよく研究して要素を抽出するライブラリ知識量と検索力。
ケヴィンファイギとジェームズガンにあって、他のクリエイターになかったのはこれ。

コミック愛と言い換えてもいい。
ファイギとガン以外のクリエイターは、コミックのよく知られた要素を何度も繰り返して「単発の映画」としての整合性を意識しすぎた。バットマン、アメイジングスパイダーマンもファンタスティックフォーも、何回エピソード1やるんだよと客は飽きていたわけで。

バットマンやスーパーマンは80年ほどの歴史がある。
原作にはいろんな要素がある。
でもなぜか映画化されるのはダークナイトリターンズ、レックスルーサー、ゾッド絡みのエピソードばかり。
怠慢以外のなにものでもない。

ジェームズガンがバットマンを映画化するにあたってブレイブアンドボールドというタイトルとダミアン(ロビン)をもってきた。いままで実写映像化されてない要素。スワンプシングやブースターゴールド、マイナーめなキャラの選び方も秀逸。これができる人間がDCには必要だった。

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