声を上げない音楽業界、DJは行動する 坂本龍一さんに背中を押されhttps://www.asahi.com/articles/ASR8J5J67R87PTJB00V.html
平和だからこそ踊って楽しめる
DJ 沖野 修也 (滋賀県 55)
僕はDJという仕事をしています。左右のレコードを交互にかけて人を踊らせる音楽家です。音楽業界には社会や政治に声を上げる人が少なく、危機感を抱き投書しました。
僕には、中国にも韓国にも台湾にもロシアにも友達がいます。それぞれの街や、ネットで知り合った彼らが、自分たちの街に呼んでくれて、僕はそこでDJをします。
仮に戦争が始まれば、戦場に駆り出されるのはその国の市民ですよね。何が起こるか分からない今、日本で動員が始まるとしたら、僕が友達やファンと殺し合うことになります。それっておかしくないですか? 誰かの命令でお互いの命を奪い合わなければいけないなんて。権力者たちは安全な場所で指示を出すだけでしょう。彼らや、もうけたい人は無傷……。
僕は、戦争を外交で回避出来ない無能な政治家と、武器を売ってもうける商人を軽蔑します。国家間の緊張を高める軍備費増強や敵基地の攻撃に反対です。もちろん、戦争そのものにも。安心して音楽を楽しめたり、踊ったり出来るのは平和があってこそ。DJとして、一人の人間として、心から平和を希望します。