先月代々木上原の「おいしい未来研究所 」のイベントでご一緒した文化人類学の藤田周さんの記事が載っているということで購入。

他にもつくばのヴィナイオッティマーナでご一緒したOLD NEPALの本田さん も載っています。

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藤田さんは、現代料理を研究対象として、フィールドワークで国内のレストランをはじめペルーのリマにあるcentralなどで働いておられました。SNSを通じてやり取りをしたりで興味深く眺めていたのですが、昨年の新宿の伊勢丹の世界を旅するワイン展でWINESHOP FUJIMARUブースでお好み焼きを焼いていた時に来てくださり、初めてお会いし、その後も直接お話を伺う機会が何度かありましたがこういうアプローチで料理(文化)について考える方がおられるのはとても新鮮で。

生活の中の料理を考える際、美味しさとは何かという味覚の構造について、料理のフォーマットを決定する規律や嗜好性が地域や時代において複数存在し、それらも微妙にグラデーションがあって、モザイク様だったりと、連続性と断絶があるのが面白く、ではそれがなぜなのかとなると困るのですが、少なくとも記述することでさまざまな地域との比較が可能になり、優劣の判断を一度停止し、フラットに眺めることで、そこに生活習慣の継承と変容、交易による影響関係や支配関係、社会システムの反映を読み込むことができる。

そこにはこれからの食のありかたについて多面的に考えるヒントがあるように思っています。

      


まさにおっしゃる通りです。民族の移動は文化の移動、食文化の移動、食材の移動などを伴い、新しい地で受け入れられるもの、拒絶されるもの、混ざり合うものなど様々な形で影響をもたらし、それを基盤に新たな食文化が生み出されていくわけですよね。それは歴史という通縦の流れの側面だけなく、現時点における共時的な横のつながりも同時に考えていくといろいろと面白いものが見えてくると思います。

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