ハムスター🐹の寿命2年くらいなので、長命種が短命種見送るときってこんな気持なのかなとか飼っているときときどき思っていた。
九井諒子の短編集「ひきだしにテラリウム」にまんまそういう短編があった。飼う側、飼われる側両方の視点で作風を変えて描かれていた。短編集はコミティア頒布の同人誌作品が収録されていてそちらの星新一のような作風も好きだった。
同じ物語を視点を変えて描くことで違うストーリーや価値観が浮かび上がっていく、その異なる価値観に作者目線でジャッジを下すことはなく途中でほっぽり出されるような感じもあったが、冷たく突き放されるわけでもなくその適当な(適度ではない)距離の取り方がけっこう好きだったな。