Monster (2023) ---A classy work by Hirokazu Kore-eda, with many beautiful and innocent(?) moments including the final film score by Ryuichi Sakamoto. As a fan of both, it was inadvertently enchanting to see the film's perfection after watching it.

gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/

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However, after spending time to read some reviews and criticisms, considering the film from the perspective of whether we (the viewers or the filmmakers) ourselves are the minorities or not, we may need to wonder just who was looking for that "beauty", "innocence", or "classiness".

Perhaps they actually want some other things instead.


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映画の重要なパートでかなりメロディーのはっきりした曲が流れていて、最近の教授の曲は心象スケッチみたいな曲が多いっぽいのにすごいなあ、と思っていたら普通に既存曲でした。「Aqua」って曲、iTunesにも入ってたのにちゃんと聴いたことがなかったけど大好きになった。
youtube.com/watch?v=fLf-hu09SC

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作品自体の感想は上記の通り複雑な心境で、思案が定まっていないと書いた方が正確かもしれない。原作本もあるので読んだら多少変わるかも?

あと、舞台あいさつやインタビュー記事を読んでると「怪物」ってタイトルに色々引っ張られすぎな気もしたな(初期段階では「なぜ」って仮タイトルだったらしい)。

いつもと違って企画自体はヨソから来たもののようで(脚本の坂元さんがドラマの人だからTV局?)、実際ファンにはおなじみの子役への現場指導とかも今回はなかったみたい(台本を渡していた)。 この辺の製作の違いが何か影響した部分もあるのかな?

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作中ではとある要素が最後の方まで秘匿されて映画の「引き」になっている感じなんだけど、カンヌでの受賞によってある意味「ネタバレ」の形になってしまった(賞の名前で「ネタバレ」というパターンは珍しい)。
その辺に関して、とあるレビューに書いてあった一文が印象的だったので紹介しておきます。

「このように映画製作では、監督と脚本以外の声が作品の内容を変化させていくことは珍しくない。ときにその影響は、作品のある描写や設定を過度に隠す傾向につながり、「ネタバレ」として宣伝・広報の素材において見えづらくしてしまう結果を生む。(中略)
観客/読者には、映画を見終えた後にこの「ネタバレ」という言葉に立ち戻り、『怪物』の何が「ネタバレ」であったのか、またシネコンでかかる大規模予算映画の構造において、その何かはなぜ見えてはいけないものとして扱われているのかについて考えてほしい。」(Ref.2より引用)

別のレビュー(Ref.1)でも、最後の方で「いろいろ隠しすぎ」とか言われてた。
この辺が当たり前に設定に組み込まれていた「Tar」や「The Whale」とかとはエライちがいだなという感触でした。なぜこの違いが生まれるのだろうね。


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