大学教員をやっているとわかるが、若い世代の人に受け入れられる喋り方はそんなに難しくない。
礼儀正しく、いろいろな立場に理解を示しながら自分の言いたいことを客観的に主張すればいいだけ。
例えば、「石丸さんも選挙戦でお疲れだったと思いますし、同じような質問に何度も答えるのが嫌になる気持ちもわかります。だから、先手を打って自分が話しやすいゾーンで見ている人に伝えようとしておられたと思うんですが、テレビの人は初めて見る人にも分かりやすいように話してもらおうと思ってああいう聞き方をされているわけで、打ち合わせもないなか、短い時間でその方向を変えようというのは割と乱暴だったと思うんです。僕が心配しているのは、実際にあの方が知事とか国会議員とか大臣とかになられた時に、やはり急に何かをしなくちゃならなくなった時に、ああいう強引なやり方をされるんじゃないかということです。政治というのはいろいろな立場を調整する仕事ですから、乱暴ではない人のほうが向いていると思います」みたいに。