災難は突然に
ある日、騎士団とハーレの飲み会が同じお店であった日のこと。
バッティングしたのは偶然だったが、しばらくすると交流するように席が入れ替わっていた。
7ちゃんの近くに座っていた騎士が7ちゃんをあからさまに口説いている。
騎士団ではロックマン隊長と付き合っていると思っている隊員が多いため、大丈夫かあいつと思われている。幸い6のテーブルとは離れておりまわりの声もあって聞こえてはいないだろうが。
しかし
「ヘルさん、ナナリーさんって呼んでもいいですか?」
「お、おい。飲み過ぎだぞ」
「へ?いいですけど」
「やった!ナナリーさんって彼氏はいるの?」
酔っ払っいは恐ろしいと同僚たちが少しずつ距離を置いていたが、そんなことはお構い無しに確信に迫る質問をする。
7ちゃんは気づかないが周りは聞き耳を立てていた。そして7ちゃんの返答にあんなにザワザワとしていた周りが静かになった。
「いえ、いませんが」
「えっ、ナナリー?」
「え?」
「まさか…」