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高嶺の花を摘む 

近頃、ハーレの花であるナナリー・ヘルに恋人が出来たらしいと噂になっていた。
その噂を聞くと誰もが騎士団に所属する金髪の貴公子を思い浮かべるが、身近な人々はそれを否定した。
始祖級の火型として有名な公爵子息ではなく、年下の氷型の青年だとか。
一説によると、ナナリーと同じ魔法学校を卒業した後輩で、ナナリーに憧れていたとか。
突如として彼女の前に現れて、気づいた時には親しげになっていたと。
ナナリーに聞いても後輩ですとしか言わず、はぐらかすつもりなのかいつもの鈍感力を発揮しているのかは周りも定かではなかった。
宮廷魔術師長をも務め自身も侯爵位を賜る彼との公開告白は周知の事実であり、近頃は彼の婚姻の自由の目的も知れ渡ったこともあり周囲は落ち着いていた。
定期的かつ、それでいてゆったりと受付嬢を誘いに来る彼はしばらく姿を見せておらず、その事実が尚のこと噂を増長させていた。
やってくる後輩は相談の体を崩さず、今では大変珍しい同じ氷型というのもあり魔法談義に花が咲くだけだというのはナナリーの言葉だった。
ハーレで見せつけるように行われる2人のやり取りはいつしか尾ひれや背びれがついて、遠征先でストレスを貯めていた金髪の彼の元へと届くのだった。

高嶺の花を摘む 補足 

氷型の後輩くんは7ちゃんに憧れもあるし恋をしている。
何かの拍子で、氷型と火型には子ができにくいことを知り始祖級である将来有望なふたりが結婚しても意味が無いと思い7ちゃんに取り入って6から気を逸らそうとあれのれと7ちゃんが興味ありそうな話題を提供する。
賤民主義の強い貴族たちの入れ知恵でもあったが7ちゃんはいい子だなって印象しかなくて普通に相談に乗ってるだけだった。
噂を聞いて心中穏やかでは無い心狭狭の金髪男は氷型後輩くんの前で7ちゃんに距離詰めて赤くなって慌てる様子みて満足気にするしそのまま食事に誘いつつ、たまには君の手料理食べたいなとか甘えるので周りで見てたハーレの職員たちは、顔のいい男のあざとい仕草やば!とか思われてる。

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