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くちさがない貴族達の会話 

「フォデューリ侯爵は奥方を溺愛しているとか」
「婚姻の自由を得てまで願ったのが救国の魔女と言えど平民の女性だとは」
「しかし、侯爵夫人のあの美貌…大陸中を探しても中々いないだろう」
「そして稀有な氷型の魔女ですからな」
「若いふたりには頑張ってもらわないと」
「惜しいものです。もっと早く見つけていれば」
「見つけていれば、なんですか?」
「こ、これはこれはフォデューリ侯爵」
「おや、お一人ですかな?」
「妻は夜会には不慣れなので両親の元にお願いしてきました」
「お美しい奥方をご紹介頂きたかったですな」
「僕は独占欲が強くてね。君たちみたいなのを彼女の視界には入れたくないんだ」
「それはあんまりな言いようではないですか」
「伝わらなかった?」
彼等はもう二度と王城の夜会には呼ばれることは無かった。そして気づいた時には悪事を暴かれ家門を失っているのでした。

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