「オラ、大人しく脱げよ」
「ぼ、坊主……! やめなさい」
ノリムネくんは壁際に追い詰められていた。酔っ払ったキヨミツくんに据わった目で見下ろされ、弱々しく押し返すがびくともしない。極のキヨミツくんは強かった。周りからは「腹を括れご隠居」と野次が飛ぶ。
酔っ払いどもめ、僕の気も知らないで……! このままではえっちなキヨミツくんの虜になってしまう。メロメロのヘロヘロになってしまう。そんな僕を見ていいのはキヨミツくんだけなのに! こんなところで!
ノリムネくんも酔っていた。勝敗はすでに決まっている。
「ノリムネ、俺とシたいでしょ?」
「あっ♡」