『赤と白とロイヤルブルー』(ケイシー・マクイストン著、林啓恵 訳)
アマプラで映画化した作品。
アメリカ大統領の息子とイギリス皇太子のカップリングなBL。二見書房刊行の海外BL。日本じゃまぁ書かれなさそう、とちょっと読むだけでわかる。
オバマの後に大統領になった母、というifから展開されるのだけれど、なかなか「こうだったらいいのにね!」と言いたくなるカミングアウトのエンディングまで、ロマンスと20代前半らしい文学的嫌味の応酬が、めちゃくちゃいいんですよね……。イギリス皇太子も、大統領の息子も、教養があってほしい。(オタクの願望)
イギリス皇太子が、「ハリポタのルーピンはゲイ」って熱弁してるの、あまりにオタクすぎて手を叩いてしまった。いいよね、夢見たいよね。
「ぼくたちがまもっているのはなんなんだ、フィリップ? どんなレガシー? それをいうなら、どんな一族だ? 殺人、強姦、略奪、植民地化。それを博物館で美化するのはまだしも、ゲイは許せないって? それはぼくたちの思う礼儀正しさじゃない。」
ここめちゃくちゃ好き、英皇太子弁。