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アスペルガー医師とナチス
発達障害の一つの起源
kobunsha.com/shelf/book/isbn/9

発達障害という概念のルーツとしてのアスペルガー医師に関するドキュメンタリー。当時の社会背景や学会の様子も踏まえた、アスペルガーの立ち振る舞いが浮かび上がる。

発達障害について考える時に、というか精神障害を考える時に、何が「正常」で「異常」なのか、は社会規範によるのだよな、というのを改めて突きつけられる。ASDが「圧倒的に男性にあらわれる」と言われるのは、アスペルガーが提唱したのが始まりっぽいんだけど、その診断ってどうなの? とか。

うっすらとした知らなかったんだけど、子供に対する「安楽死」って全然今考えられてるそれではなく、体は健康だけど病気障害抱えていて生きにくそうな子供たちだったり、もはや親が育てられなくて、とかなんですね。アスペルガーもそこにある種の「加担」をしていることについても語られている。(

戦後十数年くらいまでは、叱る時の文句として、「シュピーゲルグント送りにするぞ!」と子供に言い聞かせるような「地獄」であった、などぞっとする話ばかり。論文の文言に当時の世相が滲み出るのも、きつい話
  

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