柿喰う客「天邪鬼」ネタバレ感想
イマジネーションの力で戦う、子どもの兵隊の話。
このころの戦隊であるトッキュウジャーが、まさに子どもなのにイマジネーションの力を使って己を探す旅をする物語であった。(2014年作品)
今作はそのモチーフを使って「日本人は空想に逃げることで現実を見ないで生きてきた」という日本史的現実を重ね合わせる。
実際、今の日本を見ても、「表現の自由」戦士は仮想敵として、ヨーロッパやアメリカを叩き、弱者同士のつぶし合いのために、おのおのが敵を設定し、「セクシャリティ」「世代間格差」「障害」「国籍」などの要素で互いを殴り合っている。
そういう意味では、世界を侵略した日本兵が桃太郎となり鬼を退治した(文字通り、鬼畜米英)の物語は続いているのである。
もちろん、日本産のプロパガンダ映画で有名なのは、「桃太郎 海の神兵」である。