プロメアのオチは、「バーニッシュというアイデンティティを強制的に捨てさせる」というものなので、本当にユダヤ人オマージュだとしたら、そんなむごいことある? って気づけないんだろうか……?
ナチスドイツが虐殺対象としていたのは、ユダヤ人だけじゃなく、精神障害者や知的障害者でもある。そういう意味ではバーニッシュへの扱いは、私の当事者性にもつながるので、一視聴者として痛みを伴うのです。
また、日本が戦時中占領していた地域で、当地の住人に「日本国民」として生活することを強制した(日本語による教育など)背景も踏まえると、バーニッシュという存在をなかったことにするのは、戦時中に彼らの言語などの文化アイデンティティを奪ったのに通じるのでは、と考えてしまうのは、私の穿ち過ぎだろうか?