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『オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~(サーガフォレスト)1』を読み終わりました。
★★★★★
bookwalker.jp/ded55eb019-7452-

エルフやオークといったファンタジーの種族を登場させながらも、政治・軍事的な部分は徹底して現実的。
同時に各種族の特徴を取っ掛りにしてポイントを明確にしている。
例えばオークという種族の食欲から、国家における食料の重要性を自然に浮かび上がらせ、組織の近代化を説明する理由ともなる。
軍事には詳しくないが、これは面白い

また単純に物語として面白く、登場人物のいずれもが颯爽として格好良い。
好漢という言葉が良く似合う。
そしてそれだけに、死が重い。

明確な描写はなく、先の事実を示すものとして簡潔に記述されていただけではある。
それでもズシリと心に残る感覚を覚えた
戦記である以上、命を扱うことは避けえない。
そこに明確な重さが感じられる作品はとても強い。

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