んで、いわゆる右翼ってのは(程度の差はあれど)「あらゆる人の平等」に反対する人たちである。「不平等主義者」と言い換えても良い。
差別主義者と必ずしもイコールではないが、非常に相性が良いのは間違いなく、日本人の多くは無意識的「不平等主義者」だと思われる。

不平等主義者は「能力主義(メリトクラシー)」を好み、人は生まれつき能力に差があるのだから、「平等」は幻想に過ぎず、不平等こそがリアルで「現実的」な考えだと認識している。
彼らは完全に間違っているわけではないのだが、サンデルが指摘するように、メリトクラシーこそ現代の極端な格差社会を人々が肯定するために用いている主要なロジックの一つであり、リベラリストとしては社会的是正政策によって可能な限り解消していかなければいけないものである。

能力格差の発生が不可避だからと言ってそれを全肯定してしまうと、イーロンマスクに数億ドルの富が集中するようなナンセンスが続発する。

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