日本中に蠢く "異なるモノ" に対する嫌悪や疎外の根源は、ひとえに「恐怖」だ。
世界から見れば異様なまでの潔癖さも、表面的な柔和さも、病的なまでの集団協調も、全ては恐れから身を護るための方便なのだと思う。
オイラは子どもの頃からずっとそう考えているし、常にそれを感じて生きてきた。

オイラには人々の「恐怖」がまったく理解できない。
皆、何をそんなに恐れているか? それは恐れなのか、それとも畏れなのか?

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日本の人々の心の闇に蠢く「恐怖」を理解する手掛かりは、ジョゼフ・コンラッドの『闇の奥(Heart of Darkness)』の中にあるのかもしれない。

物語の最後、"The horror! The horror!" と言い遺して死んでいくクルツの姿は、何処か今の日本の心象に重なって見える。

コッポラの「地獄の黙示録」は、コンラッドが描き出そうとした闇を見事に映像化した傑作だと思う。

メインテーマ曲にジム・モリスンの "The End" を選んだ彼の感性は本当に凄い。

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