ジェームズ・ファロン『サイコパス・インサイド―ある神経科学者の脳の謎への旅』読んだ。
前知識ゼロな状態で気軽に読みはじめるとかなり読みづらいってのが本音(自分が神経科学周りの知識殆どないのも原因だとは思うが)。
その上で、自分がサイコパスと認識していなかった人間が自身の特異性を認識し、受け入れる迄の内省録としての側面が結構面白かった。
サイコパス的な素質を持っていても別に他人を傷つけることに歓びを得るわけではないし、他人に全く共感しないわけでもない。でも一般的には絶対にやらないようなタイミングで他者を顧みないで自己の快楽を優先できる(孫を置いてご飯に出かける、講演をドタキャンして飲む、伯父の葬式を無視するなど)という絶妙な線引きがスリリングだった。