ダウ90000の単独公演を見ました
めちゃくちゃおもしろいし、演技に引き込まれて、爆発力のある笑いから予測できる天丼までずっと楽しい会話が続いていて、140分の公演時間が驚くほどあっという間だった。
蓮見さんの書く脚本は、蓮見さんが馬鹿にしていいと思っている対象が浮き彫りになっていて、自分が笑われる側に近い時に少し悲しい。蓮見さんが今村夏子のピクニックの登場人物だったら、はじめはおもしろがりながら見ているけど、度が過ぎてきた時に手のひら返して正論で説教し出すと思う。そういう、怖さがある。
全体的に異性愛規範が強くて、ファンの多くもダウの演じるちょっとリアルな若者のロマンチックな恋愛が好きなんだと思う。けど、そうじゃないところがマジで好きなので、5、6本目みたいな馬鹿騒ぎできる仲良し大学生みたいな空気が大好きだった。
蓮見さんじゃない脚本でみんながコントしてるのも見てみたい。蓮見パワーで売れているのも事実だけど、蓮見さんの思想が介在しないダウ90000も見たいと思うのは贅沢を言い過ぎなのでしょうか…