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『平成怪奇小説傑作集2』をちまちま読み進めているんですが、朱川湊人「トカビの夜」(ここまで読んだ)で昭和四十二年怪獣ブームのころの回想中、当時の外国人差別について「自分と異なるものをむやみに低く見て、安っぽい自尊心を満足させる精神の貧しさ」とあり、発表されたころ(2005年)にはまだ「精神的豊かさ」みたいな言葉が有効だったのかな……もう豊かさなんて失われているし差別を単純に貧しさで括るにはあまりに醜悪になってしまっているが……と遠い目になってしまった。

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