そういえば『グランツーリスモ』の感想を書いてなかった。映画はすごく面白かったし撮影もCGI使ったゲーム→実車/実車→ゲームの表現も良かったし、レースシーンは結果分かってても手に汗握った。
今回みたいな、男性が無理解な父親からの承認を得る形のハッピー展開(またはハッピーエンド)を物語中で作る場合、ほかの部分の表現を色々気をつけていかないと昔ながらの「父から息子への父権継承」みたいな家父長制に閉じこもった価値観に解釈されかねないので難しいと思う。
その点、『グランツーリスモ』は昨今のトレンドである親世代が子世代に謝罪する(それも限定的ではなく全面的に)構図とか、GTアカデミーのジェンダーバランスとか恋人との関係性とかで隅々まで気を配って描かれていたのですんなり観ることができた。
(いちいちをういうところ気にしながら観てしまう性分も悲しいところだが)