フォロー

庭師ルス×御曹司ハン 

財閥セレシン家には跡継ぎの一人息子、ジェイクがいた。
ジェイクは幼い頃から厳しく育てられ、友達も一人もいなかった。そんなジェイクが出会ったのは、屋敷の広大な敷地の中の森で暮らす、一人の庭師ブラッドリーだった。
まだ15歳のジェイクと35歳のブラッドリーは、年の差や身分の差はあったがジェイクにとってのたった一人の良き友人であった。ブラッドリーはジェイクに様々なことを教えてくれた。植物の名前や育て方、森に住む動物のこと。世の中のこと。ブラッドリーの話は家庭教師の授業より面白くて、ジェイクは両親が良い顔をしないことを知っていても、ブラッドリーに会いに森へ行くことをやめなかった。
ある日のこと。森で二人で過ごしていると、急な雨が降ってきた。二人で慌てて小屋の中へと入る。雨の匂いが、小屋の中の埃っぽい空気を湿らせた。
「濡れてしまいましたね。このままでは風邪を引いてしまいます。着替えましょうか」
ブラッドリーが苦笑してタオルを差し出してきた。ジェイクが自分の頭や顔を拭いてる間に、ブラッドリーは自分の濡れたシャツを脱いだ。ジェイクはドキリとした。ブラッドリーの身体はよく鍛えられていて綺麗な筋肉がついていた。大人の男の身体。それが雨と汗で濡れて、妙に艶めいて見えた。ジェイクの喉がゴクリと鳴った。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。