プリンは置いといて
竹井紫乙
《私の仕事は花びらです//朝から晩まで花びらです
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詩集『プリンは置いといて』を読むことによって、われわれは「首から上を空にして美しいを入れ込む」(「ワンピースの空」)ことができるようになる。われわれは「八百二十年ものの雨」(「建仁寺の雨」)に降られることができるようになる。
詩を読むことはなんと楽しいことだろう。そしてこれは、なんと稀有な才能によって生みだされた、なんと香ばしく甘い詩集だろう。
松下育男》
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