アインスタインと春待月の殺人
川辺純可
《男は気がつくと一週間先の時間にいた
空白の一週間の自分はまるで別人のような行動をしていた
真相を確かめに自宅に戻ると庭の焼却炉に殺害された人が入れられていた
アインスタイン来日に沸く大正11年。歯科医の悠木丈史は白昼夢から覚めると一週間時間がたっていた。友人の小説家・藤江に相談にいくと自分がバスにひかれて重体だという噂を聞いたという。一週間の自分の行動を遡ってみるが、周囲の人々からはとても自分とは思えない自身の行動を聞かされる。》
『五本指のけだもの』にちょっとこれに似た話が入っていたような…