海を渡った光源氏 -ウェイリー、『源氏物語』と出会う著者/安達 静子
《夕顔の女は girl か lady か woman か――。 光源氏が藤壺に迫る時、英訳ではあえて「非常に冷淡で軽蔑に満ちた」態度を見せた藤壺。「青鞜の女」まで登場する、筆赴くままのウェイリーに対して、紫式部の文体はあくまで抑え目な語りのなかに人間把握の鋭さをみせる。》
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