平野嘉彦『ボヘミアの〈儀式殺人〉』を読み終えたので、けっこう長いあいだ中断していたナボコフ『記憶よ、語れ――自伝再訪』に戻って同じ箇所を行きつ戻りつしながら、えぇっとこれ何年頃の話だったっけナボコフが生まれたのが確か… と、そこでハッと気づいたのが、『ボヘミア…』の主題である「ヒルスナー事件」が起きたのが1899年、ナボコフの生年も1899年だった。 #こういう偶然の巡りあわせが私は大好き
前回、『記憶よ、語れ』を読みさしにした時に(つまり平野嘉彦『ボヘミアの〈儀式殺人〉』を読む前に)、たまたまこの箇所を通過してしまっていたら、これが〈儀式殺人〉のことだとも知らずに終わっていたことになる。