家族の場所取り&見張り&荷物持ちとして連れてこられた僕(独身/46歳/バイト)がパラソルの下で休みの日は引きこもりでろくに運動もしていない肥満体を揺らしてフーフーと呼吸を荒げていたら…

「大丈夫ですか？」
黒髪の男の子が僕の前に現れて寝かされて凍ったアクエリアスを首の下に当てて濡れたネコ？のタオルで僕の油ぎった汗を拭いてくれる。
「頭痛は？吐き気は？熱中症の疑いがありますので救護スタッフを呼んでいます。自分はヒーロー科の生徒です」
身分を明かして濡れたタオルで僕の全身をくまなく拭いてくれる彼に息子はﾋﾞｸﾋﾞｸｯと反応するも彼は何も言わずにそばに居て僕に冷たいタオルを当ててくれる。

「飲み物は飲めそうですか？」
僕は頷くが起き上がる事が出来ずにいると柔らかい感触と共に冷たくて塩味のある飲み物が口の中を満たしていく。
「まだ飲めますか？」
頷くとまた柔らかな感触と飲み物に彼が僕に口移しでOS1を飲ませてくれていることを知った。

今までロクなことのなかった僕のファーストキスの相手がこんなに優しくて可愛い男の子だという事実に僕はその場で無様に射精をした。

彼の友達が人を連れてやってくるとすぐに僕は担架に乗せられたが蜃気楼のように揺らぐ視界で彼の姿は消え去っていた。