宗教差別について説明する際、一体何から伝えるべきか、どこまで遡ればお互いの共通見解に至れるのかがもうずっと全然分からなくて(そもそも「宗教」や「信仰」や「神」「祭祀」「呪術」の定義や概念から長い長い擦り合わせが必要)、ぐるぐる考えたり喋ったりしているうちに、
理解されないのはこの社会に宗教差別への理解が足らなさすぎるせいなのか、私自身の特性やら障害やら努力不足やらで伝え方が悪いのか、それとも何もかも私の勘違いで考えすぎで間違いなのか、もう本当にわからなくなっていく。
せめて私がシスヘテ男性か各種障害がないか金と権力と社会的立場があるかでもうちょい真面目に話を聴いてもらえたら、原因がどれかだけでも判明しそうだけれど、残念ながらどれもない。
もう冗談ぬきで、私が宗教差別の話している間聴いてる方々に「わかる」「わからない」が両面印刷された札出してもらって、「わからない」が上がったらちょっと戻って掘り下げる、みたいなのをやりたい。
まじでもうどこから分からないのか分からない……
?「私は神を信じない!」
私「そうなんですね〜(聞いてもねえのにわざわざ神主に言いに来るのはアグレッションですよね〜)」
?「全知全能の神がいるなら、この世はもっと『良く』なっているはず」
私「それウチの神様じゃないっすね〜(そして多分そういう神様を信仰する皆さんもそれぞれ言いたいことあると思うよ〜)」
?「でもアナタも神とかいう非実在のもの信じてるんでしょ?一緒じゃん」
私「神道でいう神はざっくり言うと『人智の及ばない領域のもの全て』を指す言葉なので、信じるとか信じないとかじゃなくて、現時点では間違いなく『あります』ね〜」
?「????」
私「人類に不可能が無くならない限りは存在します」
?「でも他にも、無いもの信じてるでしょ?地獄とか天国とか神話、ホラ古事記とか」
私「地獄も天国も神道じゃないですし、記紀は聖典教典的なやつじゃなくて大和朝廷が編纂した歴史書ですし……ていうかさっきからあるとかないとか失礼だなお前信じてたら何だってんだ」
?「神道なんてナショナリズム云々」
私「神道ってそもそも中国語(大雑把な表現)だし……」
みたいな
(ここまでで「わからん」の札が上がってるひといたら教えてください…)
知らないことがあるのはいいのよ。私も知らんことだらけなのよ。
問題は「俺はニホンジンだ、うちの周りには神社も寺もたくさんある、だから神道や仏教のことはよく知ってる」って謎根拠で思っちゃうひとがすげえたくさんいること、そして別の宗教とも雑に一緒くたにされて都合いい部分だけを切り抜かれて作られた謎の虚像を「宗教」と呼ばれて、よく分からんヘイト向けられたり消費されるとこ。