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江戸落語は噺家の芸を楽しみに行くけど、上方落語は噺家が操るネタを見に行くので、そこは根っこの部分が違うんだと思う。
桂枝雀が「落語は噺家と観客の想像力を使った相互対話」と言っていたが、僕は桂枝雀のこの話をするまくらが好きで、
「私が”こっち入り”といえば、玄関に立ってる人が現れ、
”大勢な人やなぁ!”といえば大勢の人が現れ、
”だれやそんなとこで宙に浮いてんの!?”といいますと、皆さんの目の前に宙に浮いた人が現れるわけでございます。」という言葉は未だに忘れられない。
晩年に良くしていたまくらなので、どこかの全集には録音されているかもしれない。

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