クレガロ思いつきメモ
クは学生時代は研究で帰り遅くなること多くて卒業してからなおさら時間の捻出が厳しくなった頃。ようやく会える日没間際の三十分ほどが大好きだったガ。
遠い東洋の島国では「たそがれ時」と呼ぶらしい。薄らぐ光陰がすべての輪郭を曖昧に暈す時間。通り行く人影に何度も目をこらしては落胆して、やっと恋しい人に会えたときの喜びを噛みしめた時、その名を意味を噛みしめるガ。
「別の呼び方があるのを知ってるかい」クはガの肩をそっと抱き寄せて耳打ちする。「出会った者が人かどうかさえわからなくなる……人のフリをした人ならざる者に出会ってしまう「逢魔が時」とも呼ぶそうだ」
そういえば今夜君の名は。放送だった……