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コロナの話 

当時所属していた感染対策委員会で「なんか今中国で出てる感染症については話し合わなくていいんですか?」と発言するも、「まだ日本で流行っているわけではないから」と特に取り沙汰されなかったあの日から、今日まで本当に長かった。こんなことになるなんてあの時は全く考えられなかった。こんなパンデミックが現実に起こるなんて。一瞬だった。たくさんの人が死んだ。怒りと悲しみに苛まれ、医療従事者である責任感と、日常を守りたい気持ちの狭間で揺れた。今日から5類に移行で、世の中は元の状態に戻りつつある。でも病院の中はほとんど変わっていない。面会はまだ予約制だし、職員もマスク着用が必須だ。なぜなら、感染症はまだ完全終息したわけではないから。ワクチンの普及と多くの人が感染対策に取り組んでくれたおかげで、ようやくこの段階まで来られたのだ。だからこそ、現場はまだまだ気を抜けない。度重なるクラスターによる病棟閉鎖、つい先週まで続いていた。これだけ気を使っていてもすり抜けてしまうのだから、きっとまた起こるだろう。病院は初めてCOVID患者を受け入れたあの瞬間から、もうずっと緊迫している。気を抜いたら、失われる命が目の前にあるからだ。それでも終息しない感染症はない。まだできることは、続けていかなければと思う。

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