演劇博物館の推し活展に滑り込みで行けた
小規模ながらとてもよかった
感想をまとめねば

内容や展示物はネットの記事でだいたい知っていたけど、あれですよ、T&T応援団の会報が展示されていると聞いてですね、それを拝みに行きました

昭和の孝玉ブームを支えた強火担私設応援団、伝説の先輩方の闘いの記録!
当時の活動に関わった方々と直接の面識はなく、歌舞伎の関連本などで活動の様子を読むばかりの遅れてきたファンにとっては、小さな紙1枚でもありがたい経典を拝見するような心もちでした

ただひたすら推しの魅力に見合う演目での共演を望み、公式にかけ合い続けた先輩方、(おそらく)その甲斐あって実現した「桜姫東文章」の上演、あれがなければ子供のわたしが街でポスターを見ることはなく、片岡孝夫と坂東玉三郎を、歌舞伎を好きになることはなかったでしょう

当時、伝芸の世界で若い女性のファン活動がどのように扱われたか、想像するだけで気が遠くなりそうです

昭和やで…???(涙)

令和の再演の月、開演前に座席で天井を見上げて思うのは先輩方のことでした
当時の応援団のメンバー、何人の方が歌舞伎座にいらっしゃるだろう
再演を見たいと願う方全てが、お元気で歌舞伎座へお越しになれますようにと
わたしが、夢だった仁左玉の桜姫を見られたのは、昭和に推し活をやり遂げられた先輩方のおかげです!!!!!
ありがとうございます!!!!!

フォロー

展示は江戸時代の歌舞伎役者の贔屓から始まり、刀剣乱舞の映像までと、扱う時代は広かったです
中村勘三郎と江戸川乱歩の交流の映像など、演劇史的に貴重な資料を見るだけでも満足ですが、何というか、どの展示物も切実な思いにあふれていましたね
亡くなった役者にとりすがり、鬼に「推しを地獄へ連れていかないで!!!!」と頼む浮世絵の筆致がユーモラスであればあるほど切なさが増す…
他にも、
「太地貴和子のファンの親御さんが寄贈した、袖を通す前に亡くなってしまった推しデザインの着物」
「中村歌右衛門の愛した桜の花びらを丁寧に貼り込んだチラシ」
「掛け軸に仕立てた自作の推し絵」
「特注、推しの生き人形」
「杉村春子宛のファンレター(どれも達筆)」
こう並べると重いけど、実物には切実さとともに明るさ、幸せが満ちていました
展示の付箋感想コーナーで、前進座の会報の文章がよかったとあり、改めて読みに戻ったらこれがまた素晴らしい…
簡単に打ち捨てられてしまいそうな思いを、一つずつ手のひらに拾い上げたような空間でした
いいもの見ました
最後にある付箋で笑っちゃいました

みんな、元気で推し通そうな!!!!

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