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今日は土用の丑の日だったのか。ということは夏土用の期間中なのね。
昔は土用中は土を動かすことはタブーとか言って土木工事なんかは避ける風習があったけど、近所で始まった土木工事は今日も雨が止んだら雷がまだ鳴ってても工事再開してガンガンやってたわ。現代では土公神(どくじん)の祟りよりも納期に間に合わないほうが怖いんだろうな。それに土用前に着工すれば土用中も工事して差し支えないという抜け道があるらしい😂
こういう古い風習は現代からみると単なる迷信のようだけど理にかなってる面もあったと思う。特に夏土用の場合は土を掘り返す行為を忌んだのは感染症対策になってたのかも。土中には大腸菌とか破傷風菌とかセラチア菌とかが常在してるわけで、夏季はそういう細菌が活発になっていて体が弱ってる人が暴露すると病気になることもあったろうし。
土用期間中に土木工事のようなことをすると病人が出るという経験知が古くからあって、病人をむやみに出したり増やさないために"土の神が祟る"とか"縁起が悪い"とか言って忌み事にしたんじゃないかな。昔の人には縁起が悪いというのが一番効いたようだし。

まあ、どう考えても迷信俗信でしかない忌み事や風習もいっぱいあるけど、そういうものを思いついたり信じたりした昔の人をただ愚かだったと言うことはできないと思う。現代のような科学知識や医療技術がなかった時代の人は、何かを信じてただただすがるしかなかったんだろうから。
だから逆に現在それなりの医療体制がある地域に住みながら、信じるに値するだけの根拠がないと言われる治療法とかを頑なに信じようとする人々を見かけると、何なんだろうなこの人たちは…という気持ちにはなる。

新型コロナウイルス流行時に、外国在住邦人の方に白湯やイベルメクチンが感染予防になると信じてる人を結構見かけてびっくりした。白湯はともかくイベルメクチンも有意な感染予防効果は確認できないというのが確定になってきてた頃だったし。
あれも新型コロナウイルスについての正確な情報が少ないとか医療体制が脆弱な地域にお住いの方に多かったように思う。だから信じるというよりは予防になるらしいならなんでもとにかくやってみる、という気持ちだったのかな。

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