一部「ジャニオタ」のお金の話
旧Twitterで「ジャニオタは金の話しかしていない」といった話題とともに、金の話しかしていないことに驚き呆れるという反応をするひとが一定数いて、すこしびっくりした。
被害者への「どうせ金目当て」という誹謗中傷は許されないし、所属アイドルとのCM契約解除を発表した企業への「自分たちが買い支えてるのに」といったファンの反応は批判されてしかるべきだとおもう。
ただ、権力者の加害行為を告発した側が「金目当て」「売名行為」と中傷されるのは珍しくないし(あってはならないことだけど)、特定のひとやコンテンツを応援するには「課金」するべしという風潮もジャニーズに限らないのではと感じる。ほかのアイドルや、マンガ・アニメのファンダムでも、どれだけ「課金」しているかが愛着にも忠誠にもマウントにもアイデンティティの証明にもされがちだし。
なので一部「ジャニオタ」がお金の話ばかりするのは、被害者への誹謗中傷でよくある定型文という面もあるだろうし、エンタメの馬力が資本主義経済に拠っているからこそ推しを「守る」ために「買い支え」を持ち出してしまいがちなのでは。
だから「愚かなジャニオタ」を批判するだけではなく、権力構造と資本主義の暴力性を問題としてこの社会を、「市場」を、考え直していければとおもうよ。