Star Trek: Strange New Worlds
"Space, the final frontier.……"で始まるスタートレックは、11テレビシリーズ約1000話、映画13本あるので、「見て見て!」するのはちょっと憚られるボリュームなんですが、
でもアメリカ人にとって「理想の」歴史であり、いわゆるオタク文化の先駆けともなった作品です。
日本で「ジャイアン」「のび太」といったキャラ名にまつわるあれこれが常識として受け入れられるように、アメリカ人にとって「カーク」「スポック」などは知ってて当たり前のキーワードです。
そして『スタートレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』は、1966年放送開始『宇宙大作戦』から始まるテレビシリーズの一つです。
時間軸的には、『宇宙大作戦』の約10年前。
共通のキャラクター(スポックとか)も出てきます。
去年末からやっと!日本でもParamount+が見られるようになった、というのにホッとして後回しにしていたので尻叩きに感想をメモしてこうと思います。
((スタートレックは大好き!ですがマニアックに詳しい訳ではないです。))
ST:SNW S1E1
@mym_mimosa@fedibird.com
”ファーストコンタクト”が題材のスタートレックらしいお話。
スタートレックにおいてFirst contactとは、「別々の種族が初めて公式に接触すること」を指し、それは例えば日本にとっての黒船来航みたいなものなので、先進文明側が未開文明側とどう関わるかというのが色々なシリーズで何度も扱われています。
数日前(03/28/2024)、スウェーデンのNATO加盟の国旗掲揚式典で『Star Trek: First Contact』のテーマが演奏されたそうですが、それもスタートレックという作品での”ファーストコンタクト”の扱われ方を知っていると、なかなかに意味深いチョイスだなと思います。
https://twitter.com/TheTrekCentral/status/1773327617694847309
ST:SNW S1E2”彗星の子供たち”
ファーストシリーズ『宇宙大作戦』(TOS)からの主要キャラクターであるウフーラやチャペル、彼女たちの性格設定が、TOSやケルヴィン・タイムラインとも違うのが新鮮。
小惑星などの中に遺物・施設が、というのだったり、言語解析が音声・音楽に関わるというのは馴染みのあるもの。
最新の映像で新たな演出が展開するのは気持ちよいけれど、結局60年前にはもう脚本のベースが成立していたと分かるのはムズがゆいものです。
ST:SNW S1E5”スポックの混乱”
”クナカリフィーの儀式”から始まるとは。
スポックの婚約者トゥ・プリングの解像度が上がるエピソードです。
「魂の共有」からの入れ替わりは、分かりやすくドキドキ楽しいシチュエーションの展開。でもスポックとトゥ・プリングの関係が深まっても、数年後にはああなると思うと複雑ですね。
回が進むと、チャペル看護師の人間性も描かれて楽しいです。
恋愛を楽しんでる、と言いながら、でもきちんと考えているから深い関係にならないようにしている、というのがなんとも。
そういうキャラクターなんだー、かと思えばスポックの頭をはたいちゃうなんて!
ウーナとラアンの「エンタープライズ・ビンゴ」も、今後どこかでネタとして出てくるかな。
ST:SNW S1E3”イリリアのゴースト”
キーワードは「遺伝子操作」。
他にも「イオン嵐の中での転送」とか「転送バッファにデータ保存」とか。
以前のシリーズを「知っていた方が楽しめる」話だけれど、もちろん知らなくても興味深い話です。
(未知の)感染のためにロックダウン、という状況が身近に理解できるのは残念ですね。
実際、宇宙に出なくてもこの地球上でもまだまだ未知の存在に襲われるわけで、科学の発展の余地はたくさんたくさんありそうです。